@article{oai:yamanashi.repo.nii.ac.jp:00002775, author = {石原, 裕}, issue = {3}, journal = {山梨医科学雑誌, Yamanashi medical journal}, month = {}, note = {COPDは以前は「慢性気管支炎,肺気腫または両者の併発により惹起される閉塞性換気障害を特徴とする疾患」と定義されていたが,現在では,末梢気道病変と気腫性病変による正常に復することのない気流閉塞を示す疾患,と考えられている。その疾患概念は肺気腫という病理学的に定義される疾患を気流閉塞という病態生理によって臨床的に再定義するために生まれ,気流閉塞の原因とならないことが明らかとなった慢性気管支炎が除かれ,さらに気流閉塞の主座であることが最近明らかとなった末梢気道病変が包含されるに至ったものと捉えることができる。また,COPDにおける気流閉塞はこれまで非可逆的とされてきたが,気流閉塞の主座が末梢気道であることや疫学調査の結果から,現在では多少の可逆性はあるが正常に復さないことが特徴とされている。COPDでは気流閉塞以外にも肺の過膨張やガス交換障害が生じ,さらに,肺局所には炎症が存在し,それに起因する全身の合併症の頻度も高い。他方,患者の呼吸困難やQOL,増悪の頻度は気流閉塞の程度との関連が弱いことも再認識され,症状や増悪の頻度を取り入れた病型分類や包括的な管理方法が模索されている。}, pages = {91--99}, title = {<総説>Chronic obstructive pulmonary disease(COPD)の疾患概念について}, volume = {27}, year = {2013} }