@article{oai:yamanashi.repo.nii.ac.jp:00003128, author = {小河原, 忠彦 and 酒井, 啓介 and 関川, 敬義 and 松本, 由朗}, issue = {2}, journal = {山梨医科大学雑誌, 山梨医科大学雑誌}, month = {}, note = {胃癌所属リンパ節における転移の成立に伴う免疫応答を解明する目的で,所属リンパ節(RLN)のリンパ球亜群の構成比率変化を flow cytometerで検索した。対象は胃癌手術25例である。染色は CD3,CD4XCD25,CD4XHLA-DR,CD4X4B4,CD4X2H4,CD8XCD25,CD8XHLA-DR,CD8XCD11b,Lue7XCD16の各モノクロナール抗体を用いた。結果 1) 転移陽性RLNでは転移陰性RLNと比べCD8+CD11b-細胞(cytotoxic T cell: Tc)が約4%低下し,Bright CD8+CD11b+細胞 (suppressor T cell: Ts)が約1%上昇したことからT細胞系の主要防御能の低下が示唆されたが,natural killer: NK細胞(Dull CD8+CDllb+細胞,Leu7+ and/or CD16+細胞)比率は上昇していた。2) RLN内の転移癌細胞量の増加に従い,Tc比率は負の相関を示して低下し,反対にNK比率は正の相関を示して上昇が認められた。しかしTs比率は相関がなかった。3) 転移成立にともなうリンパ球亜群間の構成比率の変化について関連を検討してみると,Ts比率とNK比率は互いに正の相関をもって増加していた。また両者はいずれもCD4+,CD8+細胞の活性化比率,IL-2 receptor発現率の各々と正の相関を示した。以上から,胃所属リンパ節に転移が成立するとTc比率の低下,Ts比率の上昇がみられ腫瘍防御能の低下を思わせるが,Ts比率の上昇は転移癌細胞量と相関せず,NK比率の上昇などの正の免疫応答に対する負の免疫応答と考えられた。}, pages = {73--83}, title = {<症例報告>胃癌の転移による所属リンパ節リンパ球亜群の変化}, volume = {8}, year = {1993} }