@article{oai:yamanashi.repo.nii.ac.jp:00003178, author = {上野, 精 and 薮崎, 昇 and 内山, 秀行 and 田辺, 信明 and 多胡, 紀一郎 and 山田, 豊 and 小松, 秀樹}, issue = {4}, journal = {山梨医科大学雑誌, 山梨医科大学雑誌}, month = {}, note = {外科手術を施行した長期血液透析患者14名についてまとめ,その術前術後管理を中心に検討した。患者は山梨医大付属病院開院以来当院で手術した長期血液透析中の慢性腎不全患者14名で,男性7名,女性7名,平均年齢は50.1歳,平均透析歴7.6年である。実施手術は上皮小体摘出術10例,腎摘出術3例,癒着腸管剥離術1例だった。原則として術前2日間連日透析を行い,その際,貧血改善のために8例に輸血を施行した。術前検査結果では, BUN17.8±6.7mg/dl,血清クレアチニン4.3±1.3mg/dl,血清カリウム3.7±0.5mEq/l,ヘマトクリット29.1±7.4%であった。体重はドライ・ウェイトー(0.1±0.4)kgと,やや除水不足の傾向であった。術後の透析は原則として術後第2病日より開始した。術後は全例で予防的にイオン交換樹脂を投与したにもかかわらず,14例中12例が高カリウム血症を呈し,その内2例では血清カリウム値を下げるために術翌日に血液透析を必要とした。術後の補液はカリウムを含まない製剤を用いて,喪失量を補充するという方針で行った結果,補液量は平均1日1OOOml前後となり,溢水となった症例はなかった。以上,当院における慢性腎不全患者の外科手術は概ね安全に施行し得たが,術前術後管理では,術後の高カリウム血症が問題であり,予防対策の検討が必要と考えられた。}, pages = {195--199}, title = {<原著>慢性血液透析患者の手術症例の検討}, volume = {5}, year = {1990} }