@article{oai:yamanashi.repo.nii.ac.jp:00003199, author = {笹本, 真理子 and 木村, 久美子 and 小林, 繁 and 塚原, 重雄}, issue = {1}, journal = {山梨医科大学雑誌, 山梨医科大学雑誌}, month = {}, note = {モルモットの虹彩,毛様体,毛様体神経節,上頸神経節,膵臓,小腸,副腎髄質などの自律神経系の組織学的構造を,Champy-Maillet法による光学顕微鏡的手法,走査/透過型電子顕微鏡法,免疫組織化学的手法を用いて検討した。すべての器官について,末梢自律神経系の終末装置は,Hillarp (1946,1959)が提唱した自律神経基礎網(autonomic groundplexus)をなしていた。すなわち,S-10Ob蛋白質の免疫活性を含む膠細胞が並んで網目状の「骨格」を形成し,神経ペプタイド(P物質を免疫染色した)を含む神経突起の束が,それにおおわれて走る。神経突起の束は,膠細胞の骨格に沿って分離・合体を繰り返し,網目状構造を作るが,個々の線維は独立していて吻合しない。Cajal (1889,1893,1911)によって記載された「間質細胞(interstitial cells)」の本体について検討した。著者らは,若いCajal (1889,1893)は,自律神経基礎網のSchwann細胞と神経突起が,Golgi法で同時に染まった複合体を,特殊なニューロンとして誤って解釈してたと結論づけた。そして,「Cajalの間質細胞」をめぐって1889年以来の100年間に,提出された主な学説を,医学史的に批評した。現代の研究者がinterstitial cells of Cajalを一種の線維芽細胞と考えてしまった原因のひとつとして, Cajal (1911)が,晩年にメチレン青法を使って染めた腸の筋層の線維芽細胞を,若い頃にGolgi法でみた「間質細胞」と混同したことがあげられる。}, pages = {51--61}, title = {<原著>末梢自律神経の終末装置の組織学的構造 2.最近の形態学的研究に基ずく「Cajalの間質細胞」の本体についての医学史的考察}, volume = {5}, year = {1990} }