@article{oai:yamanashi.repo.nii.ac.jp:00004983, author = {吉井, 勘人}, journal = {山梨大学教育学部紀要, Bulletin of the Faculty of Education}, month = {Feb}, note = {application/pdf, 1980年以降、ASD児への言語・コミュニケーション支援として、社会的な文脈の役割と自発的なことばの使用を重視した語用論的アプローチが台頭してきた。その代表的な支援方法の1つとして、共同行為ルーティンまたはスクリプトを用いた支援がある。本稿では、この支援方法について国内で報告された 22編の論文を概観して、現状と課題を検討した。その結果、この支援方法は、特別支援学校に在籍する、発達年齢(または精神年齢)が2~4歳台のASD児に対して適用されることが多いことがわかった。「買い物・調理・食事」「制作・学習課題」「ゲーム」等の活動における相互作用を定型化して、段階的援助を行うことにより、ASD児の文脈に適した言語表出、コミュニケーションの始発、前言語的コミュニケーションの機能を促進することが確認された。また、「情動共有」や「心の理論」といった社会性の発達を促進する上でも効果があることが見出された。今後の方向性として、学校と家庭、家庭と療育機関などの複数の場におけるASD児とその周囲の人の相互理解を支えるツールとしての活用の可能性が示唆された。}, pages = {29--42}, title = {共同行為ルーティンまたはスクリプトを用いた自閉スペクトラム症児へのコミュニケーション・社会性の支援方法の現状と展望}, volume = {31}, year = {2021} }