@article{oai:yamanashi.repo.nii.ac.jp:00000853, author = {川田, 殖}, journal = {山梨医科大学紀要, Bulletin of Yamanashi Medical University}, month = {}, note = {ヒポクラテスの『誓い』は、それが医学の父の名を冠せられていることもあって、今でも欧米の医学校の卒業式などで読み上げられている所もあるほど広く行きわたった、医者の倫理訓とされてきた。しかしこれをこんにちの状況の中で自分たちの言葉として読むにはいろいろ距離があるというのがわれわれの実感ではないだろうか。欧米には欧米の伝統があるのだから、それはそれでよいとして、われわれとしてはこれをどう理解したらよいか。このことを少しばかり考えてみたい。とはいえこの『誓い』には古来いろいろな問題が含まれていて、これらを無視して一足飛びに結論を出すというわけには行かない。そのためには、写本の伝承、刊本の吟味、本文の確定、逐語訳の試み、言語的特徴、などのテクスト上の問題をひと通り考えた上で、成立年代の見通しをつけ、思想内容の検討に入ることが順序であろう。その際には医学、宗教、倫理、さらには社会史的背景の考察もあわせて必要となろう。今回はさし当りテクスト上の問題を主として考察することにしたい。}, pages = {41--47}, title = {ヒポクラテス「誓い」を読む(1)}, volume = {5}, year = {1988} }