@article{oai:yamanashi.repo.nii.ac.jp:00000863, author = {高野, 邦夫 and 岩崎, 甫 and 松川, 哲之助 and 上野, 明}, journal = {山梨医科大学紀要, Bulletin of Yamanashi Medical University}, month = {}, note = {先天性胆道閉鎖症(本症)では、手術によって黄疽は改善されるものの、術後の胆管炎の合併頻度が高く、極めて重篤で予後不良の要因となっている。この胆管炎の発生機序を解明するため、幼犬を用いて実験を行い、本症で行われている胆道再建術の基本的な術式である、Interposition術(I術)とRoux-Y術(R術)での腸管運動を筋電図学的に分析し、検討した。幼犬の総胆管を2重結紮した後、I術ではTreitz靭帯から40cmの部位より肛門側40cmの有茎空腸を胆嚢と十二指腸に間置し、R術ではTreitz靭帯から40cm肛門側の空腸をRoux-Y式につりあげ、胆嚢空腸吻合を行いY脚を40cmとして空腸端側吻合を行った。術後1力月から1年目に再開腹して、銀針双極電極を漿膜に縫着し、犬が健康を回復してから意識下に腸管の筋電図を導出記録して、下記の結果を得た。1.I術では、胆道再建した空腸と十二指腸との腸管運動の不調和が、R術では胆汁の流れない十二指腸および上部空腸の腸管運動の低下が、腸内容の停滞を引き起こし、これが逆行性胆管炎の要因の1つと考えられた。2.長期経過すると、術式特有の適応がおこり、特にI術では間置空腸から十二指腸へのスムースな腸管運動が期待できることが示唆された。3.胆汁は腸管蠕動運動の発現および伝播のための重要な因子である。4.本症において、胆道再建部位の腸内容の停滞を少なくして、胆管炎を防止するには、R術のほうがI術より優れていると考えられた。}, pages = {24--33}, title = {先天性胆道閉鎖症における胆道再建術後の胆管炎の成因に関する実験的研究 : 腸管運動生理からの解明}, volume = {4}, year = {1987} }